安全なクルマ

ある交通事故のニュース
少し前のことですが、テレビのニュースで交通事故が起きた話をしていまた。
片側1車線の国道で、反対車線に飛び出したワンボックス車が対向車のタクシーと正面衝突し、タクシーの運転手さんとその乗客1名の計2名の方がお亡くなりになったというものでした。


ところがぶつけた方のワンボックス車を運転したいた人は軽傷だったというのです。
これは一体どういうことなんだろうを思いました。
ぶつけられた方に被害が大きく、ぶつけた方が軽傷で済んだというのがちょっと納得いきませんでしたが、他にニュースも見てみるとある事実が分かりました。


映像を見て判ったのですが、ぶつけたワンボックス車は最新モデルであり、ぶつけられたタクシーは1990年代に発売されたモデルだったのです。


そうです。クルマのタイプに関わらず、今の最新モデルのクルマの衝突安全性は非常に高く、逆に1990年代のクルマの衝突安全性などは最新モデルとは比較にならないレベルです。


と言うより、1990年当時は衝突安全性などという概念も無かったかも知れません。(クルマメーカーは気付いていたかもしれませんが、それに対応してクルマはまだ出来ていませんでした)
この2台が正面衝突すれば、原因や理由など関係なく、古いクルマの方に被害が大きいというのは技術的には当然な結果ということです。


タクシーに乗っていた人に何の罪もありませんが、知らなかったのかも知れませんが、古いクルマに乗っていたのが不幸だったということになります。
因みに、今でもこのタイプのタクシーは安くて故障が少ないのか、街なかでも沢山走っています。タクシーを利用することは余りありませんが、この事実を知ってからは、ちょっと複雑な心境です。



衝突安全性
クルマがオイルショックや排ガス規制を乗り切ったあとの1995年、初めて衝突安全性を謳うクルマが発売されました。
T車の小型車で、その衝突安全ボディーの考え方を「GOA(ゴア)」という名称でアピールしたのです。
実は、1990年の始めにクルマの規制が強化され、新型車には正面衝突試験が義務つけられたのでした。


それから20年。今では正面衝突の他に、オフセット衝突(少しずれた正面衝突)、側面衝突などの試験も第三者機関が各メーカーの新型車を独自に測定して、その結果を公表しています。
衝突試験には専用の人形が乗っており、その破損程度も評価基準になっているのです。
各メーカーも他社と同じ土俵で比較評価される訳ですから、今ではその衝突安全性は飛躍的に高いものになってきています。


また、ドイツのB社は自車が関連した実際の交通事故の調査を警察と一緒に行い、単に決められた衝突試験だけでは得られない安全設計へのデータを蓄積しているという話もあります。
安全なクルマを選ぶ。それは現在の新型モデルを選ぶ、ということになるのです。

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